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<今日飯でも食べない?>
(これからメールの内容は<>で表示します)
俺は大阪時代の友達で、今は「二丁目」のゲイバーでも働いている「カズヤ」にメールした。
<いいよ、30分後ね>
久しぶりに会ったカズヤは相変わらずよく分からん格好をしていた。
ブランド物を組み合わせているのだが、どうみてもセンスが悪い。
ただ見た目は、シュっとしていて、そこそこモテるようだ。
「どこ行く?」
「新宿ですからお任せしますよ」
「じゃあ、いいとこあるからついてきて」
店は味も値段も、まあまあ悪くなかった。
そして、今までのことやこれからのこと含め、色々かずやと話をしながら飯を食った。
そしていつもの話題になる。
「シン、最近彼氏は?」
「おれへんよ。東京来たばっかだし。それに、好きなコも現れないしな。お前はどうなんだよ」
「1年くらい前からいないねー。なかなかイイ子現れないし、現れてもうまくいかないしね。」
「お互い、悲しいな(笑)。可愛い子がいる店ないの?」
「ゲイバー?うーん。シンの趣味もあるしね。どうなんだろ」
「まっ、今日は色々回ってみますよ。じゃあ、まずはカズヤの店いこっか」
会計はカズヤが払ってくれた。普段はケチくさいヤツなんだが、「久々だし、店で使ってもらわないといけないから」と、意外にイイヤツだ
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