第参章
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「姉は、きっと天国に逝ってしまいましたよ。」 「ああ。」 ハルキはまるで月にでも願うように、夜空を見上げました。 「掘りましょう。暗いうちに。」 「君も地獄に堕ちるよ。」 「ええ。墓穴を掘りに行くんです。」 私は立ち上がりました。 同時に一つの疑問が胸を掠め、彼に訊きました。 「掘り返して、一体どうするのですか?」 「墓穴を掘る。」 私は不謹慎にも微笑みました。
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