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あれは俺の10歳の誕生日
俺は豪華客船の上にいた
子供にとって一週間の航海は楽しさと不安が入り混じっていた
そしてそれは
航海最終日
最後の夜の出来事
俺は今でも忘れはしない……
――――――――――…
連日開かれているパーティーに俺は飽き飽きしていた
そこで最後の夜のパーティーを俺はこっそり抜け出した
甲板に出て空を見上げると頭上には満天の星
辺りを見回すと海と空の境が混ざっていた
しばらくその光景に目を奪われていた
すると波間からかすかな声が聞こえてきた
♪~♪♪~♪~♪
それをよく聞いていると
『…歌?』
綺麗な声だな…
でも辺りには誰の姿も見えない
パシャン…
あれ?
不自然な水音が聞こえた
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