プロローグ

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『…あ』 そうか… 歩くためには足がいる でも彼女にはないものだった だけど… 『そんなことない!』 『え?』 思わず叫んでしまった その子は驚いて俺を見ている けどそんなのは気にならない 『きっと来れるようになるよ!』 今となってはもっとマシなことが言えたと思うけど幼かった俺にはこんなことしか言えなかった 『…そう…かな?』 『そうだよ!』 笑顔が少しだけ戻ったような気がした 『いつかきっと来られるよ』 『いつかきっと…』 その子の目には光が戻りまた輝き出した
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