プロローグ

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PM5:00 今俺達は真っ赤に染まった世界の中を、それぞれの家に向かって歩いている。 俺達の通う柳瀬学園は、特に都会って感じのところにあるわけではない 柳瀬学園は、住宅地にあり偏差値も特に高くないので、入学する生徒の約9割が地元の子という状況が毎年起こるそうだ (周りに特に学校がないのも一つの理由だろうが) よって俺達の学園の生徒のほとんどは通学路に特に大きな道路も通らず、閑散とした住宅地だけを通っていく。 学校の先生方は口を揃えて「安全なのが一番」というが、俺達生徒としては帰りに軽く遊べるゲーセンぐらい近くにあって欲しいというのが本音である 「保健室の先生、マジ美人だったな」 宮前が沈黙を破る。 「そーだな」これは宮前に付き合ってられずにテキトーーに反応した訳ではなく、つい本音がポロリ...のやつである。 「でしょでしょ!?ほらね、いった通りでしょ!?」優香さんはまだ興奮が覚めきっていないご様子。でも優香が子供みたいにはしゃいでいるのはいつ見ても可愛い。(この前なんかそのまま上目遣いされて...おっと起立はダメよ)  
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