半年後

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バサァッ 「ふんふんふん……んふふー……春の匂いんふふー……!んはっ……はぁはぁはぁはぁはぁはぁは」 バフッ 「さて顔でも洗おう」 私はパーカーを再度被せ、自分の部屋を出る事にした。 あの衣服の山は後でしっかり洗おうと決意して。 「おはよー」 顔を洗った私はまず、リビングに顔を出す事にした。 そこには私の親が……。 「おはよう春。今日は早いな」 親はいなかった……。 というか、なんでこいつは私の家のリビングでモーニングコーヒーを飲んでいやがるんだ。 「あぁ、おはよう武司……パジャマで悪いな」 「気にするな、見飽きてる」 若干傷ついた。 私に一瞥もくれずに言い切り、コーヒーと新聞に夢中になってるオヤジみたいなコイツの名前は、秋山武司。 整った顔立ちで、短く切りそろえた髪をいい具合にたたせている。 痩せ形で、身長は私より二回り程でかい。 ちなみに私は160センチだ。 もう少し欲しかった。 性格は今のやり取りで大体わかったと思うが、クールで素直だ。 素直すぎて、本音を隠さないのが玉にキズだが。 まぁ、そんな性格なのでなかなかにファンも多い。 確か『罵られ隊』とか言ってたな。 もう少しフランクにして欲しかったとの武司談だが、問題点はそこじゃないと思う。
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