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「これ食って元気だせよ
楓だって好きで悠と一緒にいるわけじゃないんだからさ
寂しいのはわかるが
あまり楓に心配させるなよ?」
「え…?」
雷ははっとなり楓のいる部屋を覗いた
雷は気がついてなかっただろうが
楓は悠に遊ばれながらもちらちらと雷を心配そうに見ていたんだ
楓は雷と産まれる前から
ずっと一緒にいるんだ
どんな時に悲しい顔をするのか
寂しいと感じるのか
わかってるんだ
「…っ
楓さん…」
「ほらほら
そんなとこで覗いてないで
行くならいけよ
はやくしないと
寂しがりやの雷くんの楓くんがとられちゃいますよー?」
俺がからかうように 雷にいうと
キッとにらんで
こっちへあるいてきた
「別に僕は寂しいから廻李さんのところに来たわけじゃないですー!
ただ喉が乾いたから
なにか飲み物を貰いに来ただけですよーだ!」
頬と目元を赤く染め
べーっと舌をだしながら
コップを4つだした
俺は苦笑しながらも
はいはい
と 出されたコップにオレンジジュースを注いだ
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