これは夢…?誰か夢だと言ってくれ!!!

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俺の部屋には春の暖かい朝日が差していた…―――。 「………い……ち…」 「……ん…。」 誰かが名前を呼んでいる気がする…… が、暖かい春の光の中で、そこで起きるほど寝起きも良くないので、もう一度眠ろうとする。 ガバッ 突如、毛布を はぎ取られた……。 「おい、一夜!起きろよ!!」 「…何すんだよぅ…」 やっと 目が覚めた。 俺を起こしやがったのは、 一緒に住んでいる 錐(キリ)だ。 「いつもより 早い…」 嘆いていると、 「お客だよ!一夜に。」 「は?俺に?」 どうやら俺に客がきているらしい。 珍しい……。 「誰?」 「一夜の…親戚?」 「はぁ!?」 「とりあえず 着替えて一階に来い!!」 「……あぁ…」 おかしい…… おかしすぎる……。 俺の親戚? あり得ねぇ……。 俺はそんなことを考えながら部屋着から Tシャツに着替え、 一階に降りて行った……。 「一夜、遅いよ~」 そう話しかけてきたのは俺と錐の同居人、亜紀也(アキヤ)だ。 俺達は 三人でこの家に住んでいる。 まぁ 男三人ってのも、どうかと思うけどね…ハハハ… 「お客さん、あっちに居るよ。」 「…あぁ、うん。」 親戚…誰だ?誰なんだ? だって俺の… 俺の家族は……… 「久しぶりだね、一夜君。」 いきなり声をかけられた。 「ッ!!…おじさん!?」 一瞬誰だか分からなかったが、そこに立っていたのは紛れもなく、小さい頃よく遊んでもらったおじさんだった。 …が、しかし親戚ではない。 …親父…の友達だ。 「何?いきなり。」 「実はな…君に紹介したいんだ。」 …は?…何をだよ? 「菜希、こっちに来なさい。」 「…何?」 そう言って 女の子がこっちに向かって来る。 「一夜君、これからよろしく頼むよ。」 おじさんは彼女の肩に手を置き言った。 ……頼む…って…? 「どうゆうこと?」 おじさんの娘の…菜希も意味が分からなかったらしい。 「あぁ 言ってなかったか。実はな、一夜君は菜希の婚約者候補なんだ。」 ……………は? 「「はぁぁぁぁぁァ!!!??!!!」」 「じゃ、そうゆう事だから。一夜君、頼んだよ!!」 ガチャ ブオーン 「…って!おじさん!?」 …行っちゃったし……。 「…まじ…意味わかんねぇ…」 .
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