第1話:過去にダイナミックエントリー!?

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煙管を置いた土方は、静かに立ち上がり部屋を出た。 「斎藤、居るか?」 「はい」 部屋の奥から小さな返事を聞き、襖を開けた土方。 襖を開けただけで中に入ろうとはせず立ち尽くし、部屋の中央に座る斎藤を見る。 「非番のところ悪いが、近藤さんが行方知れずらしい。 頼まれてくれるか?」 「御意。 副長命令とあれば、嫌でも引き受けねばならぬまい…」 近藤さんを探しに行くの、そんなに嫌なのかよ…。 快く引き受けたッ!的な、従順な部下の雰囲気を出す斎藤だが、「せっかくの非番の日に何してくれとんのじゃッ! クソ局長このやろー」と、モロ顔に出ている。 当の本人は、自分がそんな嫌そうな顔をしているとは思っていないのか、澄ました顔で近藤捜索に赴いた。 「悪りィ事したな…(汗)」 斎藤の意外な一面を見た土方は、非番の日に斎藤に頼み事をするのは極力避けようと、心中で密かに誓った。 →
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