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さあ、コレを現実だと受け止めたアタシは、その場をあとにしようとした。
「Σ待たれいッ!!!」
バチャアッ!っと、川から上がって来た褌一丁のオッサン。
てか、ゴリラ?
ガッチリ筋肉だし、このクソ寒い中でも感じざるを得ないムサ苦しい顔だし…。
てか、あの褌一丁ゴリラ、アタシに話し掛けてんの?
一応、アタシ以外に誰か居ないか辺りを確認してみたが、虚しい事に誰もいない…orz。
通行人共め逃げやがったな、こんちくしょー!
「そこの御仁、待たれよ!」
アタシを指差す褌一丁のゴリラは、予想通りに毛深い(笑)
じゃなくてッ!
アタシを指差す褌一丁のゴリラは、ガチガチと震えている。
まあ、寒いから当然か。
日溜まりも恋しいが、人恋しいので返事をしてみた。
「なんすか?」
「Σ私は誰だッ!!?
Σ君は近藤かッ!!?」
「Σ君はゴリラだッ!!?
Σアタシは近藤かッ!!?」
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