*佐賀遼平*

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あの少年が現れてから数日がたった。 いまだに名前を知らない。 上履きに名前を書かなくちゃいけないのに、書いてない。 全く、校則ぐらい守りなさいよ。 友達はちゃんと書いてるのに。 あの日以来図書室に行くと必ず現れる。 1人で居ようと、春花と一緒だろうと話しかけてくる。 訳が分からない。 名前は分かった。 分かったと言うより、呼ばれてたから。 苗字は分からない。 こんなに逢ってんだから、そろそろ教えてくれたっていいじゃない。 .
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