想いとは裏腹に…

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みほは同じ職場の三歳年上の先輩。 始めはそんなに好みでもないし、特に話す様なこともなかったんだ。 きっかけは職員や利用者と行った旅行の時。 利用者が寝てしまって、職員だけでの打ち上げの時。 みんなが仕事について熱く語ってたんだけど、俺はどうしてもそこに参加したくなかった。 最近の若者はって言われるかもしれないけど、その時は仕事について悩みが多かったから、必要以上に関わっていたく無かった。 嫌だなぁって思って、ちらっと横を見たら、みほさんが隣で不思議な一人遊びしてた。 仕事の話から逃れるチャンスだと思って聞いてみた。 ゆうじ「みほさん何してるんですか?」 みほ「あんなぁ、手をぐって握ってから開くと、白から赤にかわんねん。」 うん酔っ払いがしょうもないことしてた。 でもその時はそのしょうもない感じがすごい心地よかった。 ゆうじ「なんすかそれ。たのしいんですか?」 みほ「うん楽しい〓。一緒にやる?」 ゆうじ「やりましょ。」 みほ「ありがと。でも折角なんやし、みんなの話に交ざらんでいいの?」 ゆうじ「今はちょっと仕事の話したくないんで…」 みほ「あ〓わかる私も仕事の話って嫌いだわ。」 ゆうじ「そうなんですか?ほななんか違う話しましょうよ。」 みほ「そうしよ〓〓。」
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