1人目 未知との遭遇

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「カオルちゃん、ママゾンからエロゲ届いているよ~」 姉の声に、俺はビクッと体を震わせる。 「開けるなボケ!!」 「……えっ、本当にエロゲなの~?」 あの女、カマかけてきやがって。 「早く取りに来ないと、エロゲタイトル読んじゃうぞぅ」 明るく声を上げる姉は、こういう場合有言実行する。 特に弟をいびる材料があるならば、ほっとかない。 今頃本気でカッターナイフ握っている。 「馬鹿姉が!!」 ベッドから立ち上がると、俺は自部屋のドアノブを握った。 ふと、横の本棚が気になって視線を向けた。
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