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「お前は何を目的とする変態だ!!」
「まあ、変態だなんて」
彼女は光りの中クスっと笑った。
「確かにあなたに魅せられた者の1人ではありますが、他の雑魚とは一緒にしないでいただきたくございます」
「雑魚って……包丁振り回す女や全身タイツでハアハア悶えながらタイツを着ろと迫る女のことか?」
「ああ、そんなゲス共もいましたね」
奴らの事を知っているらしい。
まあ恋敵の事は調べ上げるといったところか。
俺の状況といい、コイツの服と態度といい。
こいつ金持っていそうだし。
「男マッパにして監禁する女も俺には同じだ」
俺の発言に彼女は切なそうに眉を潜め。
そして豪華色の髪を耳にかけながら、俺に顔を寄せた。
「愛するあなたにそんなことを言われたら、私、泣いちゃいますよ?」
目は歪んだ愛を称え、狂気的に笑っていた。
コイツは例え今俺が知恵を絞ってあるだけの罵声を上げても動じないだろう。
この女は、きっと泣かない。
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