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「つまり、あんたはヤンデレが好きなの」
つまりというまとめ方に、ヤンデレ好きをどこら辺で説明されたか違和感を覚えた。
このままだとふんどしの柄まで勝手にしゃべりそうなので認めることにする。
実際、ヤンデレゲーム集めているのは事実だし。
「でも、エロゲは全部二次元だ」
「二次元だと子供できないでしょ」
さらりと姉は弟に言ってのけた。
「子供!?」
「あんたの頭に咲いた花の解明はできていないけど、わずかな報告例で持ち主に持ち主好みの交尾相手を誘導するという性質は一貫してるの」
医者はモテるという言い方をしたが、交尾相手とかひどくへったくれもない言い方をするのが姉である。
「二次元では持ち主の子孫繁栄はできないわ。だから、三次元のヤンデレを作り出すようなフェロモンをこの花は今も出し続けている」
俺はそんなの望んでいない!!
「俺は三次元女が苦手だ!!」
「あんたはね。でも、それを貫いちゃうと、あんたという種は絶滅しちゃうのよ」
俺は頭に生えた忌まわしい花をもぎ取ろうとつかむ。
「取ったら、5倍増の花束が咲き誇ったという報告例があるわよ」
「構うか!!」
「ちなみに花束のアフロヘアみたいな感じ」
姉は涼しい顔で、アフロ部分が花盛りになった手書き感満載のイメージ図を鼻先に突き出す。
「……」
頭に派手に花を特盛にした落書きがアホみたいな顔で笑っている。
「カラフルな頭になるけどそれでも構わない?」
いや、それはさすがにこれは構う……。
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