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「全身タイツ型露出系ヤンデレ。通称『タイツピンク』」
俺の解説に彼女は顔を上げた。
タイツピンクは屋根から飛び降り、大股開きでしなやかに着地する。
毎度気配の消し方と、消しようもない存在感ははさすがといった所か。
そのピンクからは、その中の人が女であることしか分からないが、その曲線美は芸術を追究したかのように完璧だった。
「なお、タイツの下は全裸だ」
「ひっ!!」
そいつが手に持つ、蛍光ピンクの全身タイツは武器かつペアルック用だ。
両手に掴み、伸縮素材をビヨビヨ伸ばしながらこちらの方向へ迫り来る。
距離を狭める程、タイツから激しく漏れる吐息。
口の周りの蛍光ピンクが、水分でさらに面積増して鮮やかになっていくようだった。
巻き込まれた刃渡さんは迫り来る影に、涙目で力一杯叫ぶ。
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