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つまり何が言いたいかというと、髪型と言うはそれだけでその人本人を作り表しているようなものであって、不用意に変えられると判別ができなくなるんです。
まあ、一瞬ですけど。次の瞬間にはすぐに判りますけど。
それでも、戸惑ってしまうのは事実なんですよ。
女性は結構変えているかた多いので、雰囲気とかでわかるのですが、しかし、久しぶりに再会した人とかだとこれがもう判らない。
相手「お、久しぶり」
俺「お、おお久しぶり」
誰? だれ? ダレ? DARE?
というか中学校を卒業して以来初めての再会で、何で相手は俺を俺だと認識できて、俺は相手を認識できないんだ!?
いや、俺が別に友達がいなかったというわけじゃあないよ?
ていうかそれだったら相手も俺の事覚えていないだろうしね。
相手「いやあ、本当に久しぶり。今何してるの?」
俺「いやあ、まあCG関係の仕事をね……」
判らねえ!
判らないまま話が進んでいく。
しかし、かと言って話している途中で「てか、名前何だっけ?」とか聞けるわけ無いだろう!!
まじかよ、これどうすればいいんだ。
とりあえず相手の話しに合わせて相づち。
中学時代の学年共通な話題を出す。
相手を呼ぶときは「お前」
で、別れた。
最後まで名前は思い出せなかった。
最早髪型とか一切関係ない。
これが世渡りというものさ。
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