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「ウオオオオオオォ!!」
邪蛇鱗は震動する。
「ヒトダアアアァ!!ヒトダアアアアアアァ!!」
「ぴぃぎゃああああぁ!!」
リリアと呼ばれる女の子は邪蛇鱗に負けず劣らず大号泣。
「ウオオオオオオォ!!ヒトオオオオオオォ!!」
「ぎゃあああああああぁ!!んぎゃあああああぁ!!」
「うるせぇよてめぇら!!洞窟の中でバカみてぇに泣くなよ反響して耳痛ぇよだろコンチキショウども!!」
「ヒトオオオオオオォ!!ヒトオオオウオオオオオオォォ!!」
「だから黙れ!!」
マルと呼ばれる少年は邪蛇鱗の目玉にグーパンチをガッツリ入れる。
「オグッ!?」
邪蛇鱗は痛みの余り泣き止む。
リリアも少し落ち着き、ヒックヒックと喉奥から声を漏らす。
「ったく…、これで少しは落ち着いたかよ?」
「ス、スマナイ…」
「んでさ、アンタ何者?なんでこんな洞窟の奥で鎖でグルグル巻きにされてんのよ?」
「我ガ名ハ邪蛇鱗…。第三次世界大戦ノ際、作ラレタ武器ダ…」
「なんだその三時のオヤツがなんちゃらかんちゃらってのは…?いっとくけど出すなら食うぞ?」
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