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「フフッ…、元気ガ良イナ少年ヨ…。ウヌラノ名ハ何ダ…?」
「俺はマル、マル・ガルフィールド。んであそこで息引きつらせてんのがリリア・チャックベル。俺の従兄弟で同い年の8才で『天使』だ」
「『天使』…?」
「なんだよ知らねぇのか?『天使』ってのは背中に翼が生えてて、絶対死なねぇのさ」
「死ナナイ…?」
「あぁ、どんな大怪我でもたちまち治っちまう。そんな『天使』様が今はいっぱい居て、互いに喰らい合ってる」
「ナ…!?」
「そんで最後の一人になった天使が『唯一天使』様になって人々を救うって寸法だよ。んで『唯一天使』様が千年生きたら死んで、また天使が生まれてくる」
「千年…?ソレヲ何度繰リ返シテイルノダ…?」
「え~っと…、何回だっけ?リリア、前の唯一天使様って何代目だっけ?」
リリアは物陰に隠れ、こちらに出てこない。
「ん?何隠れてんだ?」
「…い」
「何?」
「…怖い」
「別に怖くねぇべよ。なんかあったらまた目玉にグーパンチ入れてやるよ」
「少年ヨ…、サリゲナク怖イ事ヲ言ウナ…」
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