魔剣物語

7/19
前へ
/92ページ
次へ
「フフッ…、元気ガ良イナ少年ヨ…。ウヌラノ名ハ何ダ…?」 「俺はマル、マル・ガルフィールド。んであそこで息引きつらせてんのがリリア・チャックベル。俺の従兄弟で同い年の8才で『天使』だ」 「『天使』…?」 「なんだよ知らねぇのか?『天使』ってのは背中に翼が生えてて、絶対死なねぇのさ」 「死ナナイ…?」 「あぁ、どんな大怪我でもたちまち治っちまう。そんな『天使』様が今はいっぱい居て、互いに喰らい合ってる」 「ナ…!?」 「そんで最後の一人になった天使が『唯一天使』様になって人々を救うって寸法だよ。んで『唯一天使』様が千年生きたら死んで、また天使が生まれてくる」 「千年…?ソレヲ何度繰リ返シテイルノダ…?」 「え~っと…、何回だっけ?リリア、前の唯一天使様って何代目だっけ?」 リリアは物陰に隠れ、こちらに出てこない。 「ん?何隠れてんだ?」 「…い」 「何?」 「…怖い」 「別に怖くねぇべよ。なんかあったらまた目玉にグーパンチ入れてやるよ」 「少年ヨ…、サリゲナク怖イ事ヲ言ウナ…」
/92ページ

最初のコメントを投稿しよう!

442人が本棚に入れています
本棚に追加