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足軽のプライド
一度断られたくらいで、諦めないでよ…
彼女は、彼が身を任せるに値する男かどうかを推し量る
ここで、引き下がれば当てにはならない男だ
ったく…
君がね、大きな力を秘めていることを、私知ってるよ
じゃなきゃ、二度目のチャンスなんて無いんだから
男は、分かっている
くそっ…、遊んでやがる
焦らせば、白旗振るとでも思ったか…
君が何を望んでいるか、分からないとでも思ったか
厄介だな…
こちとら、万全を期して君の望みを叶うべく、磨いてきたんだ
そうでもなきゃ、本心を告げたりはしない…
ここで破綻したら、君は後悔しないのか
彼女の内心は、穏やかじゃない
ねえ、まさか…
待ってんのは、こっちなんだから
して欲しいこと、してあげるから
再チャレンジしなよ…
ここまで来ちゃったら、後戻りできないでしょ
やいやい…次は、君がトライする番だせ…
俺にも、プライドってもんがあるんだ
いざとなりゃ、とことん喜ばせてやるさ
「ねぇ…ゴメン、良いよ」
「あぁ…こっちこそごめんな…」
互いの優しさが、声を遮り重なる
残りの時間を、存分に味わえ…
休憩は、三時間で…
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