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思いのメッセージ
この心は、届かないけれど…
せめて、胸の中で唱えています
伝えたい気持ちは、どこにいるかも分からない君へ
過去とは違う人生を歩む君へ
あの頃の笑ったことや
あの頃の冒険は、かけがいの無いささやかな思い出となり
ときどき、何かの拍子に蘇ります
車を運転していて、ふとそれが浮かんだとき
何だか恥ずかしく、照れてしまいます
だけど、ただ過去にすがっているばかりが、男じゃないよ
新しい出会いや、未知の体験を想像したり
今を大切に守ったり…
「今度は間違えないぞ」と、気合いを入れたりします
君が幸せならいいな
繋がらない「は行」の12番目を消去します
アレやコレやを捨てます
みっともないから、まさかの奇跡は宛にしません
だけど…
きっと…
お墓に入るまで、君がいたことはこの心からは無くならないかもしれません
そんなふうに心を決めて、新しく歩み出した矢先…
帽子屋の端で、鏡に向かう君が…
通りすぎ、背中で手を振る僕は、繋いだ彼女の手をギュッと握りしめる
僭越ながら、今は君じゃない…
今は…
今は…
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