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二人ィ~ズ
ギリギリで止めているけれど、二人がその気なのは、間違いなかった
偶然にも出会った瞬間に、これから先に待ち受けている、魅力的な関係を、お互いに予知することができた
「何かが起きる…」
「もう、すでに始まっている…」
今は、その時を待っている最中…
どのくらい辛抱できるだろうか
手探りながら、二人の距離は近づいている
棚の上にある品物を、背伸びをして取ろうとする彼女の背中から、背の高い彼が、簡単に手を伸ばす
偶々近くにいたからは建前で、彼女を包んでしまうこと…
彼に包まれること…
意識している
何も起こらなくても構わないとき、躊躇なくそれは出来てしまう
「あっ、ありがとう」
照れながら、巧みな雰囲気に彼女は惹かれる…
「なぁに、高いところのは任せて」新鮮な緊張感が、必死に何とかするより効果をもたらす
「もうすぐ休憩だね…」
「はい♪お昼ですね」
誰にも邪魔されない場所が必要だ
「あのさ…、外でちょっと話しない」
「良いですよ。どこ行きますか」
笑顔で答えるのが、どうぞの合図
「秘密の場所さ」
そこで何が起きるか…
彼女は、特別に期待する
そして、二人は消えていった
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