転機

10/13
前へ
/80ページ
次へ
「よく来たな。」 「随分狭いオフィスだ。 警察とは思えんな。」 俺は深淵の気組みを外す。 「俺達の間柄だ。隠し事はナシにしよう」 「いいぜ。何の話だ?」 「こないだの事件だが。」 「まあ話した通りだ。」 深淵は俺の顔を覗き込み。 「鬼の話以外はな。」 こいつらどこまで知ってる? 「直球勝負やな。お前らしい。」 俺は珍しく迷った。 深淵の手の内は知ってる。 かなり確信的な事を知ってるハズだ。 「まあいい。合わせたい人がいる。 話しはそれからでいい。」 俺は奥の部屋へと案内された。
/80ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3人が本棚に入れています
本棚に追加