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柚木奏巳が扉を開けた時、彼女の前に最初に現れたのは、
「いらっしゃいませやぁ」
そうです、茶々木戌威に次ぐ関西弁を話す人物、八月一日風悠愛です。
「上、いいですか?」
「どうぞ」
奏巳は風悠愛の前を横切り、二階へ通じる階段を上がっていきました。
いつもの席でホットココアを飲みながら、一階の様子をチラチラチラ見ていると、床宮京が部屋の隅に置かれた鳥かごに近づいていくのが見えました。
京の後ろから三条椿が現れて、二人は一緒に鳥かごの中の小鳥のピィちゃんを見ています。
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