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スナフキンを抱えた女の子は僕と同じ横浜で降りた。 「ねえ、君」 僕は声をかける。 「お茶でも飲んでいかない」 「え?」 彼女はつぶらな瞳をぱちくりさせる。 「と、どうして」 「一度でいいからスナフキンと話をしてみたいと思っていたんだ」 「スナフキンと?」 「できれば君も一緒にいてくれないか」 僕は照れ臭そうにわらった。 「会話が途切れると気まずいからね」
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