小さな探偵物語

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10時になるのにその日のスタバは混んでいた。

レジに７､８人並んでいる。
人通りの多い場所なので順番待ちするのはめんどくさい。

「ここには知り合いがいるんだ」
と僕は云う。

「じゃ､あなたは元店員さんかしら」
「当たらずとも遠からず」
「それってハズレってこと？」

「半分当たってるさ」
「半分だけじゃ意味ないわ」
「いいや､半分くらいがちょうどいいんだよ」