4勤め 登校前夜です、お嬢様!!

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『なるほど』 僕と拓斗以外声をそろえて言いましたね。 「理解したならさっさと外しなさい。」 理事長に言われるがまま全員指輪を外した次の瞬間…… 「なん……だ」 「体が……熱いわ……」 「やっぱ……死ぬんじゃ……」 「死なないわよ……その症状は『覚醒熱』って言ってね、魔力が解放されると起こるのよ。1時間もすれば収まるからその間自室で安静にしてなさい」 「……自室って……言われても」 「動け……ない……っす」 立ってるのもやっとな翔梧と力無く座りこんだ恵梨が言った。 「あ。動けないか。ごめんごめ~ん!!」 理事長反省してないですね…… 「執事クン。ちょっと」 手招きされました。 嫌な予感しかしません…… 「なん……ですか?……」 不安を胸におぼつかない足取りで理事長の所へ行くと…… ガシッ!! っといきなり頭を鷲掴みされ…… 「ちょ~と頭んなか見せてね」 「……へ?」 「記憶散歩(マインドウォーク)!! …………間取りは……あら!? 空き部屋あるじゃない!! ……みんなの部屋は…………よし!! お邪魔しました~」 意識朦朧です……頭の中荒されました……もぉお婿にいけない…… 「じゃまず執事クンからね~」 「ふぇ?」 僕の意識はここで途絶えました。
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