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『なるほど』
僕と拓斗以外声をそろえて言いましたね。
「理解したならさっさと外しなさい。」
理事長に言われるがまま全員指輪を外した次の瞬間……
「なん……だ」
「体が……熱いわ……」
「やっぱ……死ぬんじゃ……」
「死なないわよ……その症状は『覚醒熱』って言ってね、魔力が解放されると起こるのよ。1時間もすれば収まるからその間自室で安静にしてなさい」
「……自室って……言われても」
「動け……ない……っす」
立ってるのもやっとな翔梧と力無く座りこんだ恵梨が言った。
「あ。動けないか。ごめんごめ~ん!!」
理事長反省してないですね……
「執事クン。ちょっと」
手招きされました。
嫌な予感しかしません……
「なん……ですか?……」
不安を胸におぼつかない足取りで理事長の所へ行くと……
ガシッ!! っといきなり頭を鷲掴みされ……
「ちょ~と頭んなか見せてね」
「……へ?」
「記憶散歩(マインドウォーク)!! …………間取りは……あら!? 空き部屋あるじゃない!! ……みんなの部屋は…………よし!! お邪魔しました~」
意識朦朧です……頭の中荒されました……もぉお婿にいけない……
「じゃまず執事クンからね~」 「ふぇ?」
僕の意識はここで途絶えました。
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