はじまり

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どこか記憶の中に、懐かしさが生まれるけど、何かが欠けている。 時間にすれば、1時間は歩いているはず でも、誰一人として合う事がない! 古びたアパート、明かりの消えたネオン、電車の走らない線路、光らない信号 いったい何が… 夢だ!絶対に 何か感情が大きく動いた時に、目覚めるんだ! きっと 感情が動く? 今でも十分過ぎるぐらい感情は動いている! これ以上の事とは… あ~ダメだ~考えないでおこう! 信じられない出来事が起こると困る。 でも、この事が夢と仮定しての話だけど… 現実なら… 喉が渇いてきた! 自販機は あ、あった、あった 自販機は普通にあり、電気もついてる。なおかつ、コインを入れないと買えない こんなとこだけ、現実ぽい。 コインを入れて、ジュースを選択した。 何も変わらない状態で、よく冷えた缶ジュースが出てきた。 なんとなく不安に思ったけど、缶を開けて飲んだ。 変わらない、何も。 喉の渇きが癒えたとこで、また歩きはじめた。 おかしな話だよ! 誰もいない場所で、自販機 誰が買うんだろ~ それとも、ついさっき迄、誰かいたんだろうか? とりあえず誰か捜さないと… 少し離れた先に、明かりの着いた店が… 近づいてみると、明かりに照らされた影が動いている 静かに近づいて、ゆっくり中を覗いてみた! 人? 違う! 人じゃない 何か黒い人のようで人で無いもの それが、床にうずくまり何かを食べている! 赤い色が見える 床に広がっている あれは… 血
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