はじまり

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見てはいけないものを見た… 夢?現実?どちらにしても、この場所にいてはいけない。 静かに、その場所を後にした。 ゆっくりと… 気配を消して… その店が見えなくなる場所まで 店が見えなくなると、やみくもに走り出した。 離れなくてわ… あれは、確実に人が喰われていた… とりあえず、走らないと… 走りながら、背後に、あの影が迫り来る気配がする… 後ろを振り向く事はできない。 とりあえず、走らないと… どれぐらい走っただろうか 体力の限界を感じる… とりあえず、どこかに隠れないと… 視界に、見覚えのあるマンションが… ま、マンションなんて、どこも同じ造りだから、見覚えがあって当然である。 一抹の不安を感じながらも、マンションの一室に入った。 恐る恐る、部屋を見渡した… さっきまで、使われてたような感じがする。 荒らされた形跡も無い、もちろん、血の跡も無い。 窓の鍵を確認し、カーテンを閉めた。 忘れてた、扉の鍵も 外は、暗闇が支配し始めてきた。 とりあえず、部屋の電灯をつけてみると、電気はきている! いったい何故? 誰とも、会ってないのに… どうやって電気が… 深く考えても無理みたいだから 闇はますます深くなって行く。 カーテンの隙間から、外を見ると、真っ暗闇の世界に、ところどころ、自動販売機の明かりが見える。 いったい誰が買うのだろう~ 外の景色に、何か動きがあったような… 何が近づいてくる気配が… 足音が聞こえてきた
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