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「詳しく聞かしてくれ!それと、ここの話を…」
男は立ち上がり
「そろそろ行かないと、日が暮れる!
暮れると、もっと厄介な事になる。行くぞ!」
俺の質問に答えないままに歩き出した。
すかさず、俺も男の後について歩き始めた!
どこに向かってるんだろう~?
で、ここはどこ?
そんな事ばかりが頭を巡り続けている!
風の匂いが変わってきた!
川か池か、ま、水辺に近い証拠だ。
水分に反応する!その言葉が頭を過ぎった。
こんなとこに居ると、襲われるんじゃない?
いや、まてよ!
さっき休憩したのは、木の根元
水分が多い!て、言ってた。
あ、そうだ!
水分が多いと、奴らは判別つかないんだ。きっとそうだ!
だから、あのアパートで…
俺が隠れたのは、風呂場の天井裏
それでか…
「着いたぞ!」
男が指をさした。
先には、川の中洲に建てられた小屋だった!
「あそこが、俺達の隠れ家だ。」
「あの小屋が…」
「そうだ!これ以上の安全な場所はないから。見た目で判断すると、ここでは早死にする。」
俺は男と一緒に川を渡り、小屋の中に入った。
小屋は二階建で、思ったより広かった。
男は、ゆったり座りこんで、大きくため息をついた。
「俺の名前は、高橋、お前は?」
「俺は、斉藤
で、質問があるんだけど…」
高橋は、立ち上がり、棚の上からウィスキーを出して、グラス二つに注いだ。
グラスを俺に渡して「質問ねぇ~ま、言ってみろよ!全ては答える事できないけど…
ま、俺もあまり知らないんだ。」
「まず、ここはどこ?
奴らは何?」
高橋はウィスキーを一口飲んで
「ここは、夢の世界!て、のは嘘!現実の世界。ま、お前からしたら裏の世界かなぁ~お前も、あのエレベーターで来たんだろ?
それと、奴らは、元は俺達と同じ人間だよ。襲われると、感染して同じ様になるんだ。
はじまりは俺も知らない!
俺は、刑務所の独房に入れられてたからね。」
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