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それを合図に沖田が走り出す
刹夜は右手で竹刀を持ち、重い一撃を止めた
さっきの佐々木とは全然違う!
重い!
「あいつ片手で総司の一撃止めたぜ!?」
「すげぇ」
それを何とか押し返して距離を取った
この人相手に右手はきつい
だけど左手を使う訳にはいかない!
「反撃しないんですか?」
刹夜は静かに目を閉じた
これが沖田さんに効くか分からないけど…
目をパッと開き走り出す
そして沖田との間合いを詰めて懐に入るつもりだった
だけど剣豪の名は伊達じゃない
詰める前に竹刀が止められた
ぎりぎりと竹刀で押し合う
左手が疼く…!
駄目
こっちは使ってはいけない!
刹夜は必死に右手で竹刀を止める
だけど力の差は一目瞭然
沖田は不敵に笑った
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