叶わない

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午前中の講義も終わり、食堂に向かうと何故かその中はいつも以上に騒がしかった。 「どうしたのかな?」 「なんか、隣が騒いでるみたいだな」 大学の食堂と、高等部の食堂は隣同士になっていて、たまに隣の音が聞こえたりするんだけど… 「なんか、急に静かになったな」 「そんなのどうでもいいから、秋矢は僕と二人で食べよ」 「おいこら瀬良!」 「ちょっと、うるさいよ?」 「すんません!」 あれ、なんかおかしくない? 隣がまた騒がしくなって…どうやら、こっちに向かってるみたい… 異変に気付いて静まり返る食堂。 向こうの騒ぎに耳を傾けていると… 「冬矢!そっちはダメだって!」 「離せ!今更何怯んでんだよっ」 扉を勢いよく開け放って現れたのは、いつか深く愛した人達。 .
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