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貴方は、いつも僕に愛を囁く。
「愛してるよ、秋矢(アキヤ)」
本当に、愛してくれてるかは解らない。
だって、その瞳に映ってるのは弟の冬矢(トウヤ)。
僕じゃないんだ。
でも、離れないのは僕が貴方を……辰己(タツミ)を愛してるから。
ごめんね、僕で……
ごめんなさい、貴方を好きになって……
もう、消えるから…
最後まで、僕を愛してください
辰己は、優しい。だから、僕を邪険にできなくて…こうやって、優しく抱いてくれる。でもね?
たまに、寝てるとき辰己は寝言で冬矢を呼んでるんだよ?
もう、僕のことはいいから早く冬矢に辰己の気持ちを伝えてほしい…
どうか、冬矢を傷つけないで…大切にしてあげて。
「愛してるよ―――。」
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