21人が本棚に入れています
本棚に追加
「なんだってんだよ・・・?」
倒れた少女を見て、
土方は意味がわからないというように呟いた。
変な服装の少女が怪しくて不思議でならなかった。
湖の近くに今居るのは土方と
意識をなくした少女のみ。
土方の独断で怪しいからと言って斬り捨てることも
そのままにして帰ることもできる。
しかし土方はその不思議な少女を
両手を使って丁寧に背負い、屯所へと向かって歩き出した。
間者としての疑いも勿論持っていた。
しかしそれ以前に、人として誠の旗を掲げる者として
1人の少女をおいていくことができなかった。
「か、間者だったら大変だからなっ」
少し照れた口調の土方。
これが彼の言い分らしい。
最初のコメントを投稿しよう!