プロローグ

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それを聞いた雅は「なんで?」と 意味がわからないと言うように尋ねた。 「新撰組とかって格好いいじゃん」 「幕末は覚えることが多すぎるっていうか・・・」 (新撰組って・・・誠とか大義のためとかいって、 殺しあいを正当化しようとしているだけじゃない?     そういうのってなんか嫌い) 語尾を曖昧にした葵に雅は自信満々に語り始める。 「激動の時代を生きる幕末の美剣士達――― 文句なしにかっこいいじゃない」 「最後の終わりはかっこよくないけどね」 目を輝かせて喋る雅に葵は 頬杖を付きながら付け加えた。
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