プロローグ

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1人家路に着くなか、葵は少し やりきれない気分でいた。 二つに結んだ長い黒髪を翻す。 (今日はちょっと、遠回り) 大きな自然公園の湖の畔で葵は肘をついてじっと水を見つめる。 その清らかな水で自分が浄化されている 気分を味わっていたのだ。 そんなとき、不意に葵の肩に手が触れる。
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