プロローグ

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「お姉ちゃん超可愛いね」 「暇なら俺らがあそんでやるよ」 葵が後ろを振り向くとチンピラらしき 三人の男が葵を取り囲んでいた。 いい気分になっていたところにいきなり邪魔を入れられたことに葵は憤慨した。 「やめてください」 1人の男が伸ばして来た腕をピシャリとはたく。 「いってぇ・・・」 そう言うとチンピラは顔をしかめる。 一見するとか弱い少女がゴツい腕を 払いのけただけに見えるが 向日 葵という少女はとんでもない 馬鹿力であった。 動きや瞬発力は普通の少女たちとは変わらないので 喧嘩ではそうでもないのだが、 腕相撲や握力測定で彼女に勝つのは たとえ屈強な男達でもそうはいかなかった。
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