break time 2

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麻美はベッドで横になり 俺はベッドに腰をかけて タバコを吸っていた‥ 「ダイちゃん‥ 好きな子。出来た?」 ドッキィ~~っ!! 「何で‥?」 「名前‥ユウ。ってんだ。」 ドッキィ~~っ!! 煙草、吸う。吸う。 「フフフっ。 ダイちゃん可愛いね。 私の名前も 呼んでくれた事ないのに‥ 本当に好きなんだ… ユウ。って子。」 俺‥最低だな… ユウの名前を言った事‥ 覚えてねえし‥ 心ん中では叫んでたけど‥ まさか音になってたなんて‥ 「ごめんな…」 煙草、消す。消す。 「ヤダぁ。 元々 そんな関係じゃナイでしょ? 私はダイちゃんの 体が好きなの。 後‥顔とか見た目。 ダイちゃんと 会えなくなるのは淋しい‥ ダイちゃんとHするの 大好きなのに‥ これから私の体は どうなっちゃうの? 誰が満足させてくれるの…?」 「どうなっちゃうんだろな? 俺も‥わかんね‥」 「何それ‥ まっ。いいや。今迄みたいに‥ダイちゃんが私に 会いたくなったら いつでも言って… 別に待ってないし‥ 違うので間に合わすから。」 男みたいな女だな…ありがてえけど。。 麻美は俺の煙草を一本取った 俺は煙草に火を点けてやった。 麻美はフッーと 煙りを横から出して言った‥ 「ダイちゃん。今日。 決定的にいつもと違うの。 何かわかる‥?」 ユウの事を考えてた。 じゃねえの‥? 「名前言った‥以外か?」 「うん。 足りないのが一つ。 決定的に何か足りない。 熟年の夫婦みたいに‥」 熟年の夫婦みたいに‥? 足りないモノ? なぞなぞか‥? 「無意識ね‥。良かった。 ワザとなら凹む。 ‥教えてあげる。 キス。 ‥ダイちゃん。 私にキスしなかった‥」 え‥? そうだっけか‥? そう言われてみれば‥ してねえ気がする。。 「‥キス。するか? 今更だけど。」 俺は麻美の顎を上げて聞いた。 「やめとく。 ‥途中で止められたら 余計凹む。」 麻美は俺の手を下ろした。 「‥スイマセン。 お気遣い、ありがとう‥」 俺は頭をペコっと下げた。 麻美は俺の頭を撫でて 吸っていた煙草を 俺の口に突っ込み シャワーを浴びに行った。 甘ったるいけど‥ イイ女だったな… 俺は麻美の事を 過去形にしている事すら 気づかずにいた‥
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