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「ユウちゃん。
彼が他の女の人とHしても
平気なの‥?」
咲妃は私と大悟の関係が
腑に落ちない様だ。
「平気じゃない‥と思う。
でも‥大悟は今まで
ずっとそんなだったし…
それも知ってるし。
そんな自由人の大悟を
好きになっちゃったんだし
大悟が私の事‥
“かも”じゃなくて
ホントに好きになってくれたらきっと変わると思う。」
「ふ~ん。私、無理だなぁ~。嫉妬で狂いそ~。」
咲妃って
心開くと、こんな感じなんだ…フツーの女子高生。
咲妃もリョウみたいに
見掛けで判断されちゃう
パターンだな…
だからお互い惹かれたのかも
知れない。
「咲妃が狂うのは知ってる。」
「ヤダぁ~。まだ言う~?
ユウちゃんは大丈夫だよ。
大悟君のお蔭だよ。」
咲妃は大悟との
バッティングセンターでの話を聞かせてくれた。
「アイツ。人の事は解るのに…自分の事は解んないんだね。」
私はちょっと愚痴った。
「アハハハっ。
みんなそんなモノだよ。
自分の事は解んないよ。」
咲妃は豪快に笑った。
「そ~だねえ~。
‥咲妃。私は大丈夫だけど
やっぱ他の女はダメ?」
「ん~。解んない。
ダメでも‥
リョウが信じさせてやる
って言ってくれてるけど。」
リョウなら言いそう‥
「じゃ、どこまでOK?
例えば‥
みんなでカラオケとか。」
咲妃の
許せないラインはドコだろう‥
「みんなと一緒なら‥OKかな
…前はダメだったけどね。」
そりゃスゴイな…
みんなと一緒でも
ダメだったんだ‥
それであのキスマークか‥
「じゃ。二人っきり。がNG?」
「うん。イヤだなぁ~
出来ればそんな状況には
なって欲しくないなぁ~。
リョウが言うなら
信じるしかないけど‥
やっぱり
二人っきりはイヤ~。
ユウちゃんは‥?平気?」
「う~ん。私‥平気かも。
ただ‥チューはイヤ。」
大悟のあのキスは
他の女にしてほしくない‥
と思った。
「え~~っ!!
あったり前じゃ~んっ!!
チューなんて問題外よっ!!
有り得ないよ~。
ユウちゃん。寛大過ぎっ!!」
咲妃はテンションマックスで
私に食いついた。
「じゃ。ユウちゃん‥
キスしなかったら
HもOKなの‥?」
咲妃はヒソヒソと聞いた。
「大悟とまだHしてないから
解んない。Hしたらイヤかも。今は極端な話‥
キスしなかったらOKかも」
咲妃はまた
ヒステリックに
私に食いついた。
私って変なのかな…?
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