break time 2

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私と陽太は結局並んで歩いた。 「陽太。強いんだね。 喧嘩とかするんだね。」 (努めて明るく振る舞う) 「さっきのは 喧嘩じゃないでしよ。 誰かさん達と一緒にするな。 基本、喧嘩はしない。」 誰かさん達って… リョウと大悟か‥? そうだよな。絶対そうだ。 「あれから‥リョウとは?」 (思いきって聞いてみた) 「別に。」 あそ。 質問を変えてみよう‥ 「咲妃にリョウがいても 諦めないの?奪っちゃうの?」(これでどうだ?直球だ) 「何で、アンタにそんな事 言わなきゃなんない?」 バッサリだな… 「参考にしたい。 私の好きな人も‥ いっぱい女、いるから‥」 (正直が一番これでどうよ?) 「リョウから大悟にしたんだ」 ズッキーーーッ‥!! 刺さるねぇ~。 深いねぇ~。 「‥何事も諦める方が難しい。諦める事が出来るのは 自分がやれる事、 全部やった時だけだ。 ‥と俺は思う。 参考になるとは思わないけど」 諦める方が難しい。‥か。 そうだよね。 それは私も経験済みです。 リョウにちゃんと告白して 咲妃と衝突して‥ 諦める事が出来た。 「リョウと仲良しだったのに‥何か淋しいね。 友達でいられないのかな…?」(綺麗事だとは解ってるけど) 「友達って… いつも連んでるとは限らない。何年も会ってないヤツだって 友達だ。 この先、吉田と友達では いられないかも知れない。 でもまた、 友達として 出逢うかも知れない。 ジジイになってるかも 知れないけどな。 そんな先の事は 誰にも解らない。 ただ解るのは アイツは俺の ダチだって事だ。」 陽太って‥イイヤツ。。 リョウが言った通り‥ いいヤツじゃん~~っ!! 私は陽太の腕につかまった。 「何してんの‥?」 陽太は腕をブンブン振った。 私は振り払われた。 「私も陽太のダチ。‥アハ。」 笑ってみた‥ 陽太は何とも 迷惑そうな顔をした。 陽太も綺麗な顔してるな… 実は男前か‥ この、モノ言いが 誤解されんだろな~。 あ。 リョウ。咲妃。陽太。 ‥同じグループだ。 誤解されやすいチーム。 正に‥ ラブ・トライアングル。 スゴ~イっ…!!
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