break time 2

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私はまた 陽太の腕を掴もうとした。 ‥また振り払われた。 「友達に、こんな事をするな。そんなスキだらけだから 変なのに付きまとわれるんだ」 「ハア~? 友達でも 腕くらい組みます~。」 (リョウとか大悟とか‥) 「組まない。そんなだから 疑われんだろ。だいたいお前ら3人が異常なんだよ。」 「ハア~!!異常って何よっ!!」(確かに 咲妃には疑われたけども‥) 「異常だ。 イ・ジ・ヨ・ウ。 あの二人以外にそんな事は しない方がいい。身のためだ」 異常って、 ゆっくり言っただけじゃんっ!! 「何で?何が身のためよ?」 「アンタは自分を解ってない」 「ハ‥?どゆこと‥?」 (教えて。教えて。) 陽太は私を見て ため息をついた。 失礼なヤツ‥ 「アンタ。 知らないみたいだけど。 そこそこ可愛いんです。 そんな事、 男にしたら勘違いするだろ? 襲われても知らないって 言ってるんです。 自分の身のために 止めなさいと言ってるんです。‥以上。」 そこそこ。って‥!! ‥でも。嬉しい。 「陽太っ‥!!私の事‥ まさかっ襲おうとか‥」 「それはナイ。‥興味ナイ。」 「あそ。‥わかりました。 好きな人、以外にはしません」(自分の身のためにね。) 「だいたい。 アンタが そんな事してるのを見たら‥ あのサムライが 黙ってないだろ。 アンタの為であり、 勘違いさせられた男の為だ。 どっちが被害者かわからん。」 「サムライって大悟の事‥? 大悟が黙ってないの‥? ‥何で?」 「あのね‥少しは自分の頭で 考えなさい。俺は君の先生でも先輩でもない。」 「うん。そうだね。 ダチだね。ねっ。ねっ。ダチ」(うん。と言えっ!!) 「‥そっちの方がまだマシだ」 かわいくねぇ~ 素直に言えばイイじゃ~ん。 でもココが 陽太らしいんだよな‥ ココが良いんだよね。 「んじゃ。携番。ホラっ。 携帯出してっ!!」 「ナイ。」 「ハア~?ナイわけナイ。 出せ。早く出せ。」 「アンタ。リョウに似てるな‥あれ。ウツるの‥? ‥咲妃さん。大丈夫か?」 私に友達が出来た。 誤解されやすいチームの 友達が一人。 不思議な人だけど‥ たまにイイ事、言って。 たまに面白い事、言って。 たまに強くて。 そして。 友達を大事にする人。 これが‥私から見た‥ 松田陽太です。
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