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麻美らと出逢った翌日
大悟は
ヒドい状態でやって来た。
(勿論、遅刻。3限目から)
何があった?と言うより
どうしたら、そうなる‥?
と言うくらい酷かった。
ユウに聞いても
“知らない”
と言われた。
昼休みに屋上で話を聞いた。
大悟は俺ん家でのユウの告白と麻美との結末を話した。
俺は何度もビックリして
ひっくり返りそうになった。
そもそも、
ひっくり返ってるので
無理なんだが‥
ユウが‥大悟とねぇ~。
大悟がユウをねぇ~。
俺はすっかり
親戚のオッサンになった
気分だった。
でも。
ユウがそんな契約をするとは‥女は強いよな~。
腹くくったら‥怖いよなぁ~。
「んで。
ユウって言っちまったんだ‥」
「こんなケアレスミスは
初めてだよ…」
「だな‥でも麻美は物分かり
良くて良かったじゃん。
何でそんなボロボロなんだ?」
(ってか寝てねえよな、お前)
「だからよ~。
整理したさあ~。順番にぃ~」
「もしかして‥お前。清算?
一人ずつ斬ってんのかよ‥
それで、ズタボロ‥?」
「そのとお~り。
もう疲れた‥」
大悟は大きい体をネコみたいに丸くした。
「電話で済まねえのかよ?」
(彼女でもねえのに。
そういう契約だろが。)
「そ~なんだよ…
済まねえんだよ。
想定外だよ…」
「別れねえ。とかか?」
「違うんだよ。
最後に一回だけっ。
‥つーんだよっ。
俺‥もう無理です~。
思春期でも無理です~。」
「ハア!?‥お前いちいち
言う事聞いてんのかっ?
‥バカじゃね?
そりゃズタボロになるわっ!!」
「キスはしてねえよっ!!」
「ハ‥?‥お前は一流娼婦か?そんな事を偉そうに言うな。」
「しょうがねえんだよ‥
説明してもよ…
み~んな彼女がいても
イイってんだから。
そりゃそうだわな。
そう言う相手しか
選んでねえんだもん。
みんなちゃんと
彼氏とかいたりするしよ。
そもそもが
体だけの関係だもんよ。
俺に好きな女が出来ようが
その女の名前呼ぼうが
俺が違う事を考えようが
関係ねえって事だよ…
俺。やっと解ったわ。」
えらい一気に喋ったな‥
大丈夫か‥?
「何が解ったんだよ‥?」
「愛のナイH程
厄介なモノはない。」
大悟は
学校の屋上で‥
格言みたいに言った。。
愛のナイH程、
厄介なモノはない。‥と。
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