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なんかこの街は居づらいなぁ……。
その時突然誰かに肩を叩かれた。
｢！！び、びっくりした。レンさん。｣
｢なーに冴えない顔してんだ。笑えって言ったろ。｣
｢こんな時に笑えませんよ。｣
そう言って俯くとレンが少し歩くかと誘った。
｢この街がおかしいのはな、3年前に無理やり作られた街だからだ。｣
｢無理やり作られた街？｣
何もない道を2人はゆっくりと歩く。
｢国が滅びてから国王がある人たちを追い出したんだ。
元々住んでいた街からな。行き場を失った人たちがたどり着いたのがここだ。
ここは見たとおり廃墟した建物があるだけの場所。｣
｢建物があるからみんなここに？｣
レンはゆっくりと頷いた。
｢こんな廃墟でもあれば雨風が凌げる。彼らにとってここしか住む場所がないんだ。｣
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