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あ、私も初めてこの国に来た夜泊まることができなくて困ったっけ。
リチュードに会えて今は困らないけどもしまだ独りだったらどうしてただろう。
「なんで追い出されたんですか?何か悪いことをしたとか?」
愛俚の言葉にレンは笑った。
「それも平和しか知らない奴の考えみてぇだな。悪いわけじゃねぇからな。
彼らは国王に嫌われたのさ。希少な人種だってだけでな。」
……人種差別。
この国にもそんなのがあるんだ。
「この国に住んでる奴らのほとんどがアリティネ人だ。俺のようにどこからかやってきた奴との血は来人。
スコットは青人だ。瞳が青く髪が白に近い金髪なのが特徴だ。
他にも瞳の赤い赤人もいる。
まだ数種類いるだろうが数人しかいないような人種ばかりだ。」
レンさんは先祖に日本人がいるんだっけ。
でも………。
「青い瞳をしてたら何かいけないの?普通に綺麗だなって思ったけど。」
「いけないわけじゃねぇよ。ただ国王が嫌った。それだけさ。」
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