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葬式の日、俺は初めて喪服を着るので
なぜか前日に髪を切っていった。
集合する駅に着くと部活の友達がみんないた。
『今日もまたふながなんかしでかしたよ~。』
みんなそんな気持ちだった。会場に着くまでくだらない話を延々と話した。
会場に到着。
『おいっ!みんな中にはいったら静かにしなきゃダメなんだぞ~!!』
『おめぇが一番うっせぇよ!!』
馬鹿みたいに、いつもよりさらに会話がはずみつつ、入り口でなけなしの金を払って奥へと進む。
な ん だ あ れ
おいおいなんだよあれ。
なんでふなの写真があんなとこにあんだ?
この瞬間すべてを悟った。
ふなが死んだこと。
ふなはもう戻ってこないこと。
涙がとまらなかった。
一番大声で泣いてたと思う。
当たり前だ。俺の親友だぞ?
お焼香するところで完全にヒザが折れてその場でワンワン泣いた。
まわりの景色とかまわりに誰がいたとかまったく覚えていない。
ただ、そこにふなはいなかった。
『ありえねぇ~よ!ありえねぇなぁ!?』
俺は無理矢理外につれてこうとする友達にずっとこういってた。
ふなが死んで約一年。こないだ一周忌があったらしいが行かなかった。
これからも行かない予定だ。
友達が死んだ話をよく書けるな。と言われるだろう。
ふなは死んじゃいないんだよ。
ふなは世間的には死んでいるらしいが俺は今でも認めてない。
やつはどっかで生きてるからだ。
今は冬休みで学校行かないし、4月になったらまた忙しくてあえなくなるんだろうなぁ~。
たまには連絡してこないかなぁ~。あいつのことだからそんなことしてこないと思うが。
結構お前の事、心配してやってんのになぁ。
ふなに影響されて俺も少しダンスやったんだぜ?フットワークすらできないが(笑)
あっ、そうだ。
この小説みてたら連絡よこせよ!
剛毛は治ったか?
彼女できたか?
また人生教えてやるから♪
久しぶりに一緒に帰ろうな!
じゃ…
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