その3~報せ~

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電車にひかれたんだと。 ダンスのレッスンにいく途中、ホームから落ちて死んだんだって。 この連絡がサークルの合宿の帰りにうちからかかってきた。 絶対イタズラ電話だ。騙されてる。と思って毎日聞いている母の声を疑い、身分証明させた。 …マジかよ… 次の日に葬式があるそうだ。 『…誰の?…誰が死んだ?』 連絡を一番最初にもらったのがうちらしく俺がみんなに日程などの連絡メールをした。 するとかかってくる電話に対し俺はこのセリフしか出なかった。 『…誰の?…誰が死んだの?』 電話の相手は混乱していただろう。でもそれ以上に俺は混乱していた。 だってさぁ… 毎日一緒に部活やってたんだぜ? 毎日あんなに楽しそうに笑ってたんだぜ? そうか、これは嘘だ と考えが決まったので、俺の大親友にこう送った 『ふな死んでないっしょ😃🎵死ぬはずないじゃん』 親友『なにいってんの?現実を認めなさい!』 …はい? なにを言ってるか分からなかったので 『はぁ⁉明日んなったらね、ひょこっと顔出すんだって‼絶対生き返るんだぜ😃‼』 と送った。俺はその時本当に生き返ると思っていた。 少し時間が空いて親友からこうきた 『ばか‼いつまでそんなこといってんだ‼ふなはもう死んだの‼生き返るわけないだろ‼』 俺はこの時初めて親友がうざいと思った。 メールはもうかえさなかった。
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