その4~心友~

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葬式の日、俺は初めて喪服を着るので なぜか前日に髪を切っていった。 集合する駅に着くと部活の友達がみんないた。 『今日もまたふながなんかしでかしたよ~。』 みんなそんな気持ちだった。会場に着くまでくだらない話を延々と話した。 会場に到着。 『おいっ!みんな中にはいったら静かにしなきゃダメなんだぞ~!!』 『おめぇが一番うっせぇよ!!』 馬鹿みたいに、いつもよりさらに会話がはずみつつ、入り口でなけなしの金を払って奥へと進む。 な ん だ あ れ おいおいなんだよあれ。 なんでふなの写真があんなとこにあんだ? この瞬間すべてを悟った。 ふなが死んだこと。 ふなはもう戻ってこないこと。 涙がとまらなかった。 一番大声で泣いてたと思う。 当たり前だ。俺の親友だぞ? お焼香するところで完全にヒザが折れてその場でワンワン泣いた。 まわりの景色とかまわりに誰がいたとかまったく覚えていない。 ただ、そこにふなはいなかった。 『ありえねぇ~よ!ありえねぇなぁ!?』 俺は無理矢理外につれてこうとする友達にずっとこういってた。 ふなが死んで約一年。こないだ一周忌があったらしいが行かなかった。 これからも行かない予定だ。 友達が死んだ話をよく書けるな。と言われるだろう。 ふなは死んじゃいないんだよ。 ふなは世間的には死んでいるらしいが俺は今でも認めてない。 やつはどっかで生きてるからだ。 今は冬休みで学校行かないし、4月になったらまた忙しくてあえなくなるんだろうなぁ~。 たまには連絡してこないかなぁ~。あいつのことだからそんなことしてこないと思うが。 結構お前の事、心配してやってんのになぁ。 ふなに影響されて俺も少しダンスやったんだぜ?フットワークすらできないが(笑) あっ、そうだ。 この小説みてたら連絡よこせよ! 剛毛は治ったか? 彼女できたか? また人生教えてやるから♪ 久しぶりに一緒に帰ろうな! じゃ…
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