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「言えよ、なんか理由があるんだろうが。」
別にキライになったわけじゃない。
誰か他に好きな人ができたわけじゃない。
「別れたいの。」
辛いから。
目を伏せてあたしは膝のあたりに目を向け絨毯の毛並みをなでてみる。
目を相馬に向けられないのはその真っ直ぐな瞳を見る事ができないからで。
目を見たら、
心が騒いで、
そして揺らぐ。
それを知っているから目をそらしてる。
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