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給湯室から急いで高橋の姿を探す。
黒髪で長身のこの男は、会社の何処に居てもはっきり言ってすっごい目立つ。
「高橋くん、ちょっといい?」
いかにも話がある風に手招きしてやった。
「葵、俺この仕事終わらせないと。」
ニッコリそう言って手に持っている紙をヒラヒラと私の顔の前で揺らした。
「よく言うわね。今加藤くんと喋ってたくせに。」
「あ、何?俺と二人きりになりたかった?」
……つくづく思う。私コイツ嫌いだ。
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