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俺がこの世界に転生して三日がたった。え?飛ばすな?仕方ないだろ、作者がアホなんだから・・・
俺は、相変わらず魔法を使えてない。その代わり身体能力の加減と例の能力・・・二次元の現実化の能力を練習していた。
身体能力の加減ってそうでもないように思えて、かなり重要。
勇○郎さんぐらいにはなってるかな?と思って軽く木にデコピンしたら木っ端微塵に粉砕☆
このときほど、自分が人間じゃないってことを自覚したことは無かったね。
おかげで、身体能力はかなり制御できるようになった。
現実化については、軽くイメージすれば簡単なものなら出来るようになった。しかし、再現するものが複雑になればなるほど集中が必要になってくる。・・・まぁ訓練あるのみだな。
閑話休題
さて、今俺は非常に困っている。
それは何故かと言うと、森のくせに動物一匹居やしない。それが何を意味するのか・・・つまり、食い物が無いってわけだ。神様に貰った不老不死のおかげで、死ぬことは無いが断食なんてした事の無い俺にとっては拷問に近い。
木の実はあるにはあるんだが初日に口にした木の実に『あたって』な。それ以降トラウマで食べれて無い。
というわけで、餓死寸前(死ぬことは無いのだが)でふらふらと歩いていた俺は、不意に広い場所に出た。
「おぉ・・・綺麗だな・・・」
と思わず感嘆の声を漏らしてしまっていた。
そこは、円形になっており、真ん中には大人数人が手をつないで輪になっても収まりきらないような太い幹を持つ大樹。
それを中心に色とりどりの花が咲き乱れていた。
何か魔法がかかっているらしく、その広場だけは春の陽気に包まれていた。
ちなみに今の時期は地球で言う2月の始めあたりだから、森ではかなり寒かった。
説明を忘れていたが、俺の今の服装は、黒いジーパン、黒いシャツにその上から黒いコートを着ている。コートには、所々銀の線で装飾が成されている。靴は、脛の辺りまである黒いブーツ。これらは神様からの贈り物らしい・・・いいセンスだ。
一言で言うと『DMCのダ○テ』さんのような感じだ。
このコートは背中の部分が異様に長く、動きにくいように見えるが、何故かかなり動きやすい。ポケットもたくさんあるので戦闘にも向いている。
・・・戦闘はしたことは無いんだがな。
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